6月です、早いものでもう6月、水無月。
梅雨時期なのに「水」が「無」い「月」?

子どもに質問されました。
確かにシンプルに受け止めると矛盾していますが、大人のあなたならお分かりでしょう。
旧暦ですからね。
水無月、いまの7月にあたるので梅雨が明け、夏真っ只中の水不足の時期です。
子どもがまた一つ、学びを得た6月のスタートです。
さて、6月最初のWORKSは先月終了したイベント、「世界の絨毯」よりお届けです。
まず、今回のお客様の話を簡単にしますと。
お家に合う絨毯をずっと探されており、県内はもちろん県外まで足を運び、1年以上もコレだ!という絨毯にまだ出会っていないとのことでした。
1年以上も探し続ける、スゴい熱量ですよね絨毯に対する愛を感じます。

私この業界に十数年ですが携わり、数千人の方をご案内させていただきましたが既製品ではない手織り絨毯との出会いは本当に奇跡に近いものがあるように思います。(ちょっと大袈裟ですかね…)
特に良い物を見れば見るほど、こだわりや良さを理解し、妥協が出来なくなるともうこのBESTな絨毯を探す旅から脱するのは困難な道のりとなります。
「BEST」 ここが大きなポイントです。
何故ならBESTは更新されていくものだからです!
一番最初に見た手織り絨毯の世界、ほぼ何も知らずその世界の扉を開きかけます。
一番シンプルな入口は、その扉をさっと開く(その中でお気に入りの一枚に出逢い、購入する)ことです。
ただ私もそうなのですが、そんな簡単に決められないのです、当事者は!
なので、さっと決断なさる方を見ると本当にスゴイ!と尊敬します。

この扉(一枚目)を開くことこそ、今のBESTに出逢うことだと思うのです。
既製品とは異なり、状態や価格も様々でその中から自分が愛用したいと思い、選んだ一枚なワケですから。
どうでも良いワケがないと個人的には思うのです、はい!
最初の一枚、当然お気に入りの一枚なのは間違いないのですが、ここから絨毯(インテリア)の世界のはじまりです。
「この空間にも」、「このカラーの物を敷いたら素敵かも」などなど、ワクワクが止まらないのです。
今回のお客様もご縁をいただき、弊社で絨毯の扉をバンっと開いていただいたワケなのですが、先述のお話を店頭で軽くさせていただくとご帰宅後、「次はここに…」というお話を早速、家族間でされたとご報告いただきました。
いや、絨毯って本当にでいいものですね。※久々の水野晴郎さん節使用しました。
この業界の人間ですから、改めて言わせていただきますと絨毯に限らず家具・インテリアにこだわる。(価格は関係ありません)
自分が気に入って、セレクトしたその家具やインテリアはきっと今のあなたの暮らしを少し豊かにしてくれるはずです。
どうでもいい、使用できればいいと思って購入した家具やインテリアだと、なかなかこの体験は出来ないはずです。(偶然の出会いもあるのでゼロではないです…)
今回のお客様も1年以上真剣に絨毯に向き合い、その扉を開いたことで素敵なトライバルラグの世界をご堪能いただいております。
あっ、イメージをまだ掲載していなかったですね、コチラです。

県外からお越しいただきました(私と同郷で少しテンションが上がってしまいました)ので、撮影をお願いしてイメージをお送りいただきました。
本当にありがとうございます。
掛け時計や家具も趣があり、新たに加わったと思えないほど馴染んでいる今回お求めいただきましたトライバルラグ(トルクメン)と(バルーチ)。
愛用されていたソファを外し、ラグの上でご家族様がゴロゴロしたいとのご希望でした。
正直、オールド・アンティークでその様なサイズ、またコンディションの良い絨毯は少ないのですが、これこそ運命。
サイズはもちろん、絨毯を広げた習慣のお客様のときめき顔は印象的でした。
当然ですが一枚一枚異なるオールド・アンティーク物は好きか嫌いか、第一印象でほぼ決まります。
あとはサイズやコンディション、価格など細かなポイントはありますがやはりまずはこの一枚、好きか嫌いかです。
お部屋に敷き、自分たちの暮らしをイメージしてみる。
自ずと笑みがこぼれる、これが出会いです。
もちろん今回のお客様もご夫婦でイメージを共有しながら、笑顔でした。
これこそ、インテリアの魅力です。
1年以上の絨毯探しの旅、お疲れ様でした。
まずは今回の絨毯をご堪能いただき、また気が向いたら次の旅へ。
本当に今回お送りいただいたイメージ、見れば見るほど素敵な空間だな。
お二人の笑顔が想像できます。
