JOURNALジャーナル

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2024.08.15 update

皆様、夏休み満喫していますか。

弊社もスタッフが順に夏休みを消化しており、それぞれの夏を楽しんでいる様子です。

※お盆期間中も水曜定休日以外、OPENしております

 

私は一足先に夏を堪能したので、お盆は仕事です!

弊社に、「休みの日に予定がないと、辛い…」というスタッフがおり。

その気持ち分からなくはないものの、予定がないから休まない!という力技を発揮するので、「休みなさい!」と諭しました。

これもパワハラと言われる時代になるのか、内心ハラハラです。

 

さて、休みの過ごし方は皆さま、様々あるはずです。

アクティブに活動する派、インドア派、アートに浸る派などなど。

私もその時々で過ごし方は様々です。

 

先日の休日を振り返ると

朝一、8時から映画館へ。(1,300円、水曜日は安いようです!)

映画のお供に必ず注文するドリンクを購入(500円)

その後、本屋さんで書籍を購入。(1,870円)

ここまで、約5時間ほどで3,670円の出費。

 

本を読む時間も含むとその時間は更に増えるでしょう。

これだけの時間を過ごすことが出来、この価格は個人的に有意義な出費だと思っています。

さて、ここから誰にも言ってない出費の続きがございまして。

以前に書いた、

 

「価値」とは

 

こちらの「価値」について、また思うことがありましたので夏休みの過ごし方から一転、お話したいと思います。

冒頭で「一足先に夏を堪能した」とお伝えしましたが、その旅での出来事。

9年間愛用していた、私のスーツケースのホイールがとうとう崩壊してしまい。

快適なゴロゴロができなくなってしまった為、パーツを取り寄せたワケです。

 

流石はRIMOWA、丁寧な対応で旧型にも関わらず、早急に手配いただき。

問い合わせから数日後には私の手元へパーツが届いて、大満足。

しかし、ここから「価値」についての話が始まるのですが。

 

まず、その届いたパーツをご覧いただき、皆様はこちらにいくらお支払いしますか?

 

ホイール4つです、スーツケースをコロコロしてくれるホイールです。

私の妻は「1つ、500円」と回答。「4つで、2,000円」ですね。

 

妻の回答が一般的な回答かどうかはさておき、スーツケース自体の相場は2~3万円と言われています。

私が先日の休日に有意義だと思った出費は3,670円。

 

正解はこちらです。

 

 

 

18,920.00JPY…

1,892,000円ではないですからね!

ホイール4つで、18,920円です。

という事は妻の予想の9.46倍です。

 

この価格を伝えたところ、「そんなパーツ代を払うのなら、買い替えた方がお得じゃない?」っと妻。

私はこの価格は妥当、ましてや安いとも思いました。※語弊があってはいけませんので事前にお伝えしておきますが、我が家は一般的なサラリー家庭で決して裕福ではございません!

 

というのも、ミゾブチ家具にてご案内している家具の殆どが永くご愛用いただける家具をセレクトしております。

そうなると先ほどのパーツを交換して、また愛用し続ける考えと同じで。

 

モノの価値を理解していると、その相場を自分の中で明確に置き換えることができます。

「適正価格」ですね。

 

10,000円のチェアの修理に10,000円の修理代は適正価格ではないかもしれません。

しかし、「チェアを修理する」という職人さんの仕事には10,000円のチェアであろうと、50,000円のチェアであろうとほぼ同じです。厳密にはその家具の品質(レベル)で変わりますが、基本的な仕事の対価に見合う金額ということです。

 

自分が愛用している家具に対して、その修理費を支払う価値があるか、ないか。

購入したタイミングでそれだけの価値を見出して購入を決断したのかどうか。

また、お店側の人間は「その価値をちゃんとお伝えしたのか。」とも言えます。

 

私共のお店でも、修理をご依頼いただく方はそれなりに多いです。

やはり、長く愛用すれば大なり小なりトラブルもあり、無償で対応できるもの、数万・十数万円とかかるものがございます。

 

それでも殆どの方がご納得して、その価値に対してお支払いいただきます。

それだけの家具をご案内していると自負しているからです。

 

話を戻して、私が愛用しているスーツケースは購入を決断するまで数か月、悩んだものです。

そして、それを愛用している付加価値は間違いなくあり。

たかがスーツケースという方もいらっしゃるでしょうが、国内外問わず一緒に旅に出る相棒に拘る。

なので最初に使用した際、海外の方は物の扱いが雑なのか、もうボロボロでバゲージクレームから流れてきたスーツケースを見た時は…

 

今ではその積み重ねも思い出と割り切って愛用しています。

家具も当然、購入した当時のままとはいきません。

小傷や汚れも時間と共に増えるでしょう。

 

しかし、それこそ価値であり。

それを修理してでも愛用したいと思えるものが自分の暮らしの中にある。

これを知ると、モノへの愛着は断然、変わります。

私はそれを「暮らしの豊かさ」とも言っています。

 

スーツケースのホイール(4つ)が18,920円。

この価値は人それぞれです。

私は旅の相棒に惜しみなくこの対価を支払いました。

有意義だった休日に支払った金額(3,670円)の5.15倍。

 

思い出、プライスレス。(古っ、若い方は分からないかもしれませんね…)

今回、何が伝えたかったかと言いますと。

ミゾブチ家具でセレクトしている家具の殆どが、「暮らしの豊かさ」に繋がる家具だという事です。

その修理代が周りに理解されない(常識外れな金額を提示してくるのは論外ですよ)としても、あなたがその価値を見出して、大切に愛用しているのならそれで良いと私は思っています。

 

そして、その話を共有できる大切な人がいる。

これもまた素敵なことです。

 

モノの価値は人それぞれです

 

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