さて、本日はインテリアショップらしく、家具について書いていきます。
以前、書いた
こちらにあった、家具のつくりと素材についてここだけは抑えて見てねというポイント。
なんと需要があったので満を持して、発表します。
とはいえ、どこからはじめたらイイのやら…
では、弊社の新入社員が最初に覚えるポイントから今回はチェックしていきましょう。
まず弊社は「木」の家具がメインですので「木」についてお話します。
木の家具と言っても様々です。
例えばダイニングテーブルで見ると、どんな種類の木を使っているか、またその状態、仕上げなど様々。
価格の差が出やすいのは「無垢材」、「突板」、「シート材(プリント)」といった材料の違いです。
一つずつ見ていきましょう。

まず、「無垢材」
原木を伐採して、切り出した材。
家具ではそこから乾燥や加工を経てできた材も指します。
無垢という言葉が「けがれなく純真」という意味ですから、木材もその状態のことです。
しかし、無垢材=一枚板と思っている方も多く。

一枚板は読んで字のごとく、原木から一枚の板を切り出したもの。※上記のイメージです

一方、「無垢材」(厳密には一枚板も無垢材ですけどね)は先ほどお伝えした、原木から切り出した材を接(は)いだものです。
(幅)ハギ材と呼ぶこともあります。

また、「集成材(しゅうせいざい)」というのもあります。
こちらはハギ材よりも更に細かなサイズの材を張り合わせたものです。
パッチワークのような見た目といえば分かりやすいですかね。
こちらの3種類が言わば、天然の木を使用した材です。
その材をどのような形して家具にしたかで、呼び方や価格が異なります。
一枚板、ハギ材、集成材、それぞれ同じ原木から採れた材として。
そして、テーブルにした際にそれぞれ同じサイズとした場合、
一般的に高額なのは一枚板>ハギ材>集成材の順になります。
カラクリはシンプルですね。
集成材は小さな材を張り合わせているので材料としてコストを抑えることが出来。
一方、一枚板は原木から切り出した際に中が割れていた、腐っていたなどの状態だと家具としての価値が下がるので綺麗な材を選別するとコストが高くなる。
その言葉と意味を理解すれば原理はシンプルです。
ですので、木は木でも価格が違うわけです。
ご理解いただけましたでしょうか。
続いて、「突板(つきいた)」についてお話します。

※当店には突板の家具が極端に少なく、分かりづらいイメージで申し訳ございません。テーブルの写真なのですが、淵側の木部と天板の木部で杢目が異なっているのが分かりますでしょうか?淵は無垢材、天板が突板になります。もう少し分かりやすいイメージは次のシート材をご覧いただくと分かりやすくなっています。
突板とは木材を薄くスライスした材のことです。
昔の和風住宅の天井をよく見ると、ほぼ同じ杢目で揃っていたりしますが、
あちらは同じ原木をスライスして揃えているのですね!
当然、家具として薄くスライスしただけの状態では成り立ちませんので、ベニヤ板やMDFといった基材に貼りつけます。
ということは無垢材よりリーズナブルですね。

最後、「シート(プリント)材」。
ここはプリント化粧やメラミン化粧など厳密には色々な種類があるのですが、簡単に言うと無垢材の天然素材とは異なり、人工的な素材で出来たものです。
ですから、木目調のシートをつくり、綺麗な木目で同じ家具をつくることも可能です。
カラクリは突板と似ており、MDFやベニヤと言った基材に人工的なシートを貼っているのがシート材、天然の木を薄くスライスしたものを貼ると突板です。
上のシート材は一見すると本物の木にも見えますが人工的に作った木目調のものです。
ましてや、写真ですと基材が丸わかりですが、側面全てシートで覆うと一般の方では見分けがつかなくなると思います。
このように一見、同じように見える木の家具でもこのようなカラクリがあります。
もちろんそれぞれの特徴、メリット・デメリットがあるので知ったうえでご自身のお部屋に合った家具を選んでください。
えっ、それぞれのメリットやデメリットも知りたい?
それではまた重要があれば、次回お伝えします。