高松市で今年初の30度超えを記録した本日。
当たり前ですが、暑いですね。
本日もいい汗、流しました。
現場での仕事を終え、会社へ戻ると涼しいエアコンの風が夏のはじまりを感じさせます。
そのエアコンの効いた空間で、業界関係者でない方と話をしていて「家具について色々と聞きたいけど、実際どうやって相談すればいいのか分からない…」という声をいただきました。
そこで折角だからどんな事を悩んでいるのか伺うと、
そういったところに疑問を抱いていたのか…
と少々の驚きと、全く気付けていなかった自分に反省です。
そこで、今回はその方からいただいた疑問を業界全体から見たアンサーでお伝えしたいと思います。
Q: 「ベッド(マットレス)のお試し(返品)は出来るの?」
確かに、いざベッドを購入しようと思ってもどう選べばいいのか分からない。
難しいですよね。
A: 通販メインに販売されているブランドだと30~100日間は返品可能と謳っていたります。※返品条件は様々です。
ただ一般的なインテリアショップで取り扱っているブランドだと、基本的にお客様都合の返品は難しい場合が多いです。
というのも受注生産がほとんどなので、返品が難しくなります。
実店舗で寝比べる機会がなかなかないブランドの強みは返品可能だから、まずは是非チャレンジ(購入)してみてください。
一方、ショップでよく見るブランドはしっかりお店で寝比べて、ご購入してくださいね。
といった違いになります。
販売店が負担して返品を承るというお店もあるので、気になる方は購入前に一度、お店の方に相談してみるのをオススメします。
私は自分で調べるのが好きで購入前にネットで色々と下調べをするのですが、実際にお店で詳しい方に聞くと表にでている情報だけでなくリアルな現場の声など、本当にためになるので自分の知識(情報)だけで過信せず、プロに相談することをオススメします。(特にマニアックなスタッフさんとか本当に詳しいので、勉強になります。)
それでも失敗したくない方はベッド(マットレス)に関しては、気になっているそのマットレスを採用している宿泊施設に泊まるというのも一つです。
リアルに体験する、これは何よりの安心材料だと思います。
続いての質問。
Q:根本的に、家具は何をどう選べば良いのか分からない。
究極の質問ですね。
確かに家具を購入する頻度は一般的に低く、例えば食費に関して総務省の発表(2022年)を参考にすると。
夫婦二人の1ヶ月の平均食費は67,573円だそうです。
年間だと67,573×12=810,876円となります。
一方、とある調べを参考に20歳以上の男女の家具・インテリアに関して、年間購入金額は平均で28,169円だそうです。
食費が810,876÷2=夫婦一人当たり年間「405,438円」
家具・インテリアは「28,196円」。
その差なんと14倍以上…
それだけ購入する金額差はもちろん、頻度も少ないカテゴリーなのでその質問には納得です!
では、
A:まず、自身が欲しいアイテムをピックアップして、それを伝える。
例えば一人暮らしをはじめる、部屋は決まった。その空間にソファとダイニングセット、ベッドは欲しいなど。
そこでお店の方へまず欲しいと思っているアイテムを伝え、部屋の広さ(図面があればなお良し)を伝え、そこで大まかでも構いませんので自分がどのように過ごしたいかを伝えてください。
※このアンサーは全くどうやって家具を選べばいいのか分からないという方へです。ある程度、サイズや好きなテイスト(雰囲気)などが明確な方は省略してください。
そうするとお店の方が真摯にアドバイスをくれます。
例えばダイニングテーブルのサイズの選び方は一人分の基準が横幅60cm、奥行きは40cmと言われています。
そうなると、4人の最小限サイズは横幅120cm、奥行き80cmとなるわけです。
しかし、この考え方は飲食店などをスタートさせる際の考え方です。
あくまでも最低限という話です、飲食店だと坪効率や客単を意識しますので、この計算式でもいいのですが。
ご飯屋さんで席が狭いと感じたことはないですか?
自分たちが暮らす空間で最低限のスペースしかないと、例えばお鍋や大きなプレートをテーブルの真ん中に配する場合、もうギュウギュウです。
これではせっかく購入した家具に対してストレス…
そこで、自分たちの暮らしや考え方などをお店の人に伝えることで、「こうしましょう。」、「このサイズが良いのではないですか?」となるわけです。
お店の方もヒアリングなしではどうご提案したらいいのか分かりません。
お互いが分からない状態では解決策が導けないので、まずは自分の考えを簡単でもいいので伝えてみてください。
相当、家具・インテリアを購入したことがある方でない限り、この質問は確かに的を射た質問だったと思います。
サイズに然り、色の選び方、掃除や洗濯の方法、アフターや修理は可能か、金額(予算)などなど。
実は把握しておくポイントはたくさんあります。
私は前職アパレル関係に勤めており、よくお客様から「どうやって服を選べ良いのか分からないです。」という声を頂戴しました。
これも先ほどの家具選びと同じですが、経験の差(どれだけ購入して、どれだけ愛用したか)だと思っています。
どれだけ服が好きで興味関心をもっているか、自分の好み(体系やパーソナルカラー)を把握しているか。
そして、誰しも最初があるという事です。
その最初こそ緊張しますし、どう立ち振る舞っていいのか分からないものです。
私がファッションに興味をもって、自分でお店に行ってはじめて自分のお金で購入したのが小学6年生でした。
地元(田舎)の靴屋に行き、adidasの「GAZELLE(ガゼル)」をお年玉で購入したあのドキドキワクワクを今でも鮮明に覚えています。
ガッツレーと呼んでいましたね、タンの部分が擦れて痛かったのを思い出しました。
ボロボロになるまで履き続けましたし、検索して久しぶりに見ましたが、いま見てもいい靴です!
※イメージはWEBより引用
これが私のスタートです。
このように誰しもはじめてはあり、ファッションに関して私は小学6年生でしたが、家具に関しては自分で家具を購入したのは社会人になってからでした。
購入頻度も少ない、食事や服と異なり、お店に赴く頻度も低い。
それは難しいわけです。
因みに私が人生で最初に購入した家具はイームズシェルアームチェアのリプロダクトでした。
私立探偵 濱マイクに雰囲気に憧れ、ポップなカラーで揃えていましたね…
※イメージはWEBより引用
イームズと並び世界でも有名なチェア「Yチェア(CH24)」。
私どもが家具をお届けした際、Yチェアを愛用されている方、たくさんいらっしゃいます。
名作中の名作ですが、ご購入された方にお伺いするとSH(座面の高さ)が43cmと45cmの2サイズあることを知らず、いま使っているテーブルとバランスが合わず困っているという相談も受けます。
これだけ有名なチェアですら、このような事があるのですから。
家具選びに迷ったら、ぜひお店の人に相談してみてください。
家具が嫌いでインテリアショップに勤めている人間は少ないはずですから、お悩みの方がいたらおそらく真剣に真摯に答えてくれるはずです!
絶対に後悔しません!とまでは言い切れませんが、少しでも後悔のない、良い家具選びのコツは相談することにあります。
以上、2つの質問に今回はお答えしました。
また機会があれば、お答えしますね。