無垢?突板?
2021.10.14 update | BLOG
はい、前回の
の続きとなる今回は
「無垢?突板?」をテーマに書いていきたいと思います。
私もこの業界に携わるまで気にしたこともなかったですし、突板(つきいた)も「とっぱん?」と読むレベルでした|д゚)
おそらく世間一般の方々もご存じない方も多いかと思いますので、どうぞご覧ください。
まずは無垢(むく)のデスクと突板のデスクの実物をご覧ください。
※上のイメージが無垢で、下が突板です。
木材はどちらもウォールナットで、一見すると同じように見えますが天板の角をよーく見ると…
突板のデスクは角が剥がれているのが分かります。
勘がいい人はもうお分かりかと、無垢は木をそのまま使用したものを指し。※前回の「一枚板ですか?接ぎですか?」に掲載していたテーブルはどもちらも無垢です。
突板は芯材(ベースとなる部分)の上に木を薄くスライスしたシートを張りつけて人工的に作った材です。
この工程には若干の仕様差がございますが、人工材をベースに本物の木をスライスして作っているのでパッと見、無垢材に見えるように作ったものが「突板」と考えてください。
互いのメリット、デメリットをお伝えすると。
まず無垢のメリットは
・エイジング(経年変化)を楽しめる。※仕上げの方法により異なる
・ケアが出来るので、永く愛用できる。
デメリットは
・突板と比較すると高価。
・重量がある。
・ケアをする必要がある。
・木の割れや反りが起こる可能性がある。
そして突板のメリットは
・無垢と比較すると価格がリーズナブル。
・比較的軽い。※芯材によっては重たいものあります
・ケアがあまり必要ない。
・綺麗な杢目を作りやすい。
デメリットは
・最初のイメージ写真にもあったように、使用しているうちに張っているシートが剥がれる(削れる)。
・エイジング(経年変化)が少ない。
・深い傷がつくと芯材がみえてしまう。
といったところでしょうか。
どちらが良い、悪いというわけではなく。
各ご家庭においてここは無垢の家具、突板の家具と使い分けていただけたら思います。
また、突板とは別に木目や木の色を印刷したプリント紙などを張る、完全に人工的に仕上げた材もあります。
こちらになると更にリーズナブルで、木目調のカラーボックスなどをイメージしていただけると分かりやすいかと思います。
細かく分類するとまだまだあるのですが、基本となる「無垢」か「突板」か、この2つを覚えておけば家具を選ぶ際に役立つはずです!
例えばダイニングテーブルは傷や汚れやすい家具なので無垢を、綺麗な杢目で美しい家具を演出したい箱物(チェストやボード類)は突板といったように。
杢目や仕上げの話もしましたが、最終的には手掛けた職人さんによって大きく異なります。
無垢でも正直、美しい杢目を選び丁寧に仕上げた物、コスト重視で木を切って乾燥もちゃんとせずに杢目も選別しないで製品化した物。
もちろん突板も同じです。
素材はもちろん大切ですが、最後は人の手によって完成しますので。
本日書いた内容はあくまでも参考程度にしてください。
やはり実物をご自身の目で確認して、確かな家具をお選びください(`・ω・´)ゞ
さて次回は何をテーマにしよう…